第193回研究発表会
情報処理学会コンピュータグラフィックスとビジュアル情報学研究会 (CGVI)では、下記のように第193回研究発表会を開催いたします。
第193回は情報処理学会 第86回全国大会(3月15-17日) の直後に開催されます(会場は異なりますのでご注意ください)。
共催
慶應義塾大学理工学部
日時
2024年3月18日(月) 、3月19日(火)
会場
慶應義塾大学 日吉キャンパス 来往舎2階 大会議室
https://www.keio.ac.jp/ja/maps/hiyoshi.html
テーマ
CG/CV分野の産学連携とイノベーション
趣旨
CG/CV技術において、産業応用はいつの時代も重要な課題です.近年、様々なデバイスの登場や機械学習を用いた新たなアプローチ,データドリブンな手法等の登場で,産業界・学術界の持つ役割が変化しています.双方が持つ様々な課題を共有し,連携することは業界全体の技術発展に重要な意味を持ちます.そこで本研究会では,「CG/CV分野の産学連携とイノベーション」をテーマに第193回研究会を開催いたします.最新の研究成果の発表のみならず,様々な課題を共有・議論する場として,CG/CVに関する発表も広く募集いたします.
本研究会にはロング発表セッションとスポットライトセッションの2種類がございます.
ロング発表セッションでは⻑めの発表時間を確保し,発表研究についてより深い議論ができるように配慮しております.
スポットライトセッションでは新規性や完成度を問わずに発表を募集します.また産業応用促進のため,産学における未解決の研究課題の議論や産学連携事例のご紹介などに関する発表も募集します.本セッションでは1〜2分の登壇発表とポスター発表を通じて研究者同士の交流の機会を設けます.
登壇発表者はCGVI賞および情報処理学会山下記念研究賞の選考対象となります.また学生による登壇発表者は学生発表賞の選考対象となります.
本研究会ではネットワーキングセッションとして,参加者同士が自由に交流し,それぞれの抱える課題を共有・議論しコラボレーションの機会を探るためのセッションを企画いたします.
皆様の積極的なご参加を心よりお待ちしております.
基調講演
森島繁生(早稲田大学)
講演タイトル:知的通信からフォトリアルアバターへの35年を振り返って
概要
1987 年知的符号化研究に着手し、CG アバターがアナログ電話回線を通じて受信した音声信号や表
情コードに従い、本人に成り代わって表情豊かにリアルタイムで語りかける疑似テレビ電話システムを構
築した。1998 年には映画の登場人物の顔を観客の顔で置換し演技させる“Fifteen Seconds of Fame” を発
表し、この成果は2005 年の愛・地球博(愛知万博)において、全ての観客を映画の登場人物としてCG 合
成するエンタテインメントシステムを生み出した。その後、人物のモデリングは”計測”ベースから”最適
化”ベースの手法で取り扱うようになり、現在の深層学習ベースのアプローチに繋がっている。その成果
がSIGGRAPH2018 の顔テクスチャ合成、ICCV2019 の着衣全身のモデリングの研究(PiFu)である。特
にPiFu はNeural Field の先駆的な研究として認知されており、引用数1000 に向けてその数を急速に伸ば
している。これまで一貫して拘ってきたことは、インスタントな人物モデリング技術と、リアルタイムで
のフォトリアル表情合成である。前半の30 年間の技術の進歩とほぼ同等の劇的な変化が直近の5 年間で
実現されてきている。最近のトレンドとしては、編集自由自在のCG モデリングベース手法と、不気味の
谷を完全に超越するNerf ベースの手法とのハイブリッドアプローチである。これまでの研究の潮流と未来
展望について述べる。
プログラム
2024年3月18日(月)
●モーション 13:00-14:00(会場:大会議室)
座長:岩本 尚也(ファーウェイ・ジャパン)
(1)StyleGANと動作分類器を用いたクラス指定による人物動作生成
山本和輝(東洋大学), 村上真(東洋大学)
(2)音声駆動型モーションマッチングを用いた身振り動作生成
栗山繁(豊橋技術科学大学/サイバーエージェント)
●スポットライト:口頭 + ポスター 14:15-15:30(会場:大会議室)
座長:加藤 卓哉(株式会社エクサウィザーズ)
(3)地形画像の再照明のための深層学習に基づく陰影除去に関する一実験
立川駿(法政大学), 佐藤周平(法政大学/プロメテックCGリサーチ)
(4)顔パーツの指定によるアニメ調イラストから顔の3Dモデルの半自動生成に関する検討
秋元優希(法政大学), 佐藤周平(法政大学/プロメテックCGリサーチ), 櫻井快勢(株式会社サイバーエージェント)
(5)壁面への誘引を考慮した制約つき経路探索によるつるバラのモデリング
梅澤航(東京都立大学), 向井智彦(東京都立大学)
(6)Skin Weight Transfer for Human-like Characters with Helper Joint Rigs
曹梓源(東京都立大学), 向井智彦(東京都立大学)
(7)Human Facial Animation Retargeting by Unsupervised Neural Network
竇宇豪(東京都立大学), 向井智彦(東京都立大学)
●ネットワーキングセッション 15:30-16:30(会場:大会議室)
座長:加藤卓哉(株式会社エクサウィザーズ)
●基調講演 16:30-17:30(会場:大会議室)
座長:藤代一成(慶應義塾大学 理工学部 情報工学科)
知的通信からフォトリアルアバターへの35年を振り返って
森島繁生(早稲田大学)
※以下のとおり懇親会を予定しております。
18:30-(2時間程度)
会場: たつ吉 [ HP ]
住所: 横浜市港北区日吉本町1丁目23-2
参加費:3500円
参加上限人数: 20人程度を想定(上限を超えた場合は要検討)
ご参加をご希望の方は以下のフォームにご回答をお願いいたします。↓
https://forms.gle/bXjN2eaYVNwEfZZx7
2024年3月19日(火)
●画像処理 10:30-11:30(会場:大会議室)
座長:加藤 卓哉(株式会社エクサウィザーズ)
(8)意味的に要約された動画用サムネイルの生成
玉田周太郎(豊橋技術科学大学), 顧淳祉(豊橋技術科学大学), 栗山繁(豊橋技術科学大学/サイバーエージェント)
(9)三次元シーンのカメラ操作による画像審美性の向上
内田大智(筑波大学), 金森由博(筑波大学) 遠藤結城(筑波大学)
●レンダリング・シミュレーション 12:45-14:15(会場:大会議室)
座長:櫻井 快勢 (株式会社サイバーエージェント)
(10)非線形レイを利用したボリュームシェルマッピング
桑名真結香(慶應義塾大学 理工学部 情報工学科), 藤代一成(慶應義塾大学 理工学部 情報工学科)
(11)オパールのビジュアルシミュレーション-焼結の再現と回折方向の効率的な探索-
横田壮真(慶應義塾大学 大学院理工学研究科), 藤代一成(慶應義塾大学 理工学部)
(12)中間形状を利用したシャボン玉シミュレーションの制御手法
堀本有紗(法政大学), 中本啓子(法政大学), 佐藤周平(法政大学/プロメテックCGリサーチ)
論文募集
発表申込締切
2024年1月19日(金)
原稿送付締切
2024年2月15日(木) 2024年2月23日(金) 23:59まで ※厳守です。
発表申し込み要領
下記URLの発表申し込みから「第193回コンピュータグラフィックスとビジュアル情報学研究発表会」を選択してお申込みください.
発表申込時には,著者情報・発表タイトル・概要のみ必要です.
申し込み時の連絡事項に、以下を記載下さい。
論文種別
「テーマ」
「一般」
「スポットライト」
発表者の種別(いずれか一つを残してください)
「学生」※学生発表賞の対象となります
「それ以外」
発表申込後、原稿送付締切までに最終原稿のご投稿をお願いいたします。
投稿システムへの論文提出が遅れると、発表キャンセルとなりますのでご注意下さい。
原稿の作成は下記リンクを参照してください。(LaTeX・Wordテンプレートもこちらより取得できます)
原稿作成については以下のURLをご参照ください
■ 注意事項
- 発表申込後、「発表申込完了のお知らせ」に関するメールが自動発信されます。
- 発表申込締切後の数日以内に、「講演申込受理のお知らせ」に関するメールが発信されます。講演原稿の締め切り・要項・提出方法等に関する情報が記載されておりますので、記載された方法に従って原稿を提出下さい。
- 万が一、「講演申込受理のお知らせ」のメールが届かない場合には、申込・照会先にご連絡下さい。なお、原稿締め切り、要領についてのお問い合わせは、学会研究会係にお願いします。(担当:研究会係 sig[AT]ipsj.or.jp)※[AT]は@に直してください。
2ページからご投稿いただけます。またページ数には制限ありません。なお、研究会推薦論文は6ページ以上の論文が対象となります。
発表時間
「テーマ」「一般」の講演時間は1件につき20分から25分程度(質疑応答を含む)を予定しています。
「スポットライト」は1件につき1分から2分程度(質疑応答なし)の登壇発表とポスター発表を予定しています。
費用(参加費)
登録会員でない方は、学会所定の参加費が必要です。
参加費・参加方法の詳細については以下をご参照ください。
https://www.ipsj.or.jp/kenkyukai/sanka.html
※非会員の学生の方の参加費は、非会員と同額になります。
担当委員 (お問い合わせ先)
加藤 卓哉(株式会社エクサウィザーズ)takuya.kato[at]exwzd.com
岩本 尚也(ファーウェイ・ジャパン)iwamoto.naoya[at]huawei.com
櫻井 快勢 (株式会社サイバーエージェント) kaisei_sakurai[at]cyberagent.co.jp