メッセージ
本イベントはコンピュータ・グラフィックス(CG)に関連する技術の国内最高レベルの発表および情報交換の場として1993年から開催され,本年で28回目を迎えます.
一昨年からは Visual Computing と改称されて運営体制が刷新され,研究成果の発表のみに留まらず,
産業界と学術界の橋渡し,およびクリエイターと技術者・研究者の交流の場として拡大されています.
3日間におよぶ会期中には,厳正な査読により選別された研究成果の口頭発表と
今後が期待される研究活動のポスター発表に加えて,多くの招待講演を企画しています.
これには慣例的な基調講演だけでなく,著名な国際会議で発表された最新の研究成果や
企業で開発中の技術動向の紹介なども含まれます.
一昨年から開始したスポンサーブースの規模も拡大され,企業と学生・研究者との繋がりを
広められる環境が提供されます.
半世紀以上にもおよぶCG技術の発展により,可視化,シミュレーション,マルチメディア,仮想環境,
デジタルファブリケーションなどの様々な応用分野が創出されてきましたが,
近年ではコンピュータビジョンや深層学習の分野においてもCGの要素技術が適用対象となり,
映像コンテンツの新たな創作環境の到来を予感させる様な,斬新な技術が相次いで提案されています.
Visual Computing 2020 に参加することにより,CG関連技術の新時代の幕開けを実感していただき,
国内トップクラスの技術者,研究者,将来を担う学生との出会いが,
皆様に新たな可能性の発見をもたらす事を心より願っております.
第28回 Visual Computing (VC 2020) 運営委員長
慶應義塾大学 藤代 一成