第165回研究発表会

2016年11月研究会 (CVIM第204回・CGVI第165回・DCC第14回)

日時:

2016年11月 9日(水) 10:00 – 19:30
2016年11月10日(木) 09:30 – 16:15

会場:

九州大学
医学部百年講堂
住所:〒812-8582 福岡市東区馬出3丁目1番1号
アクセス:http://www.med.kyushu-u.ac.jp/100ko-do/access/index.html
会場連絡先:九州大学基幹教育院 島田敬士 E-mail: atsushi[at]artsci.kyushu-u.ac.jp  TEL: 092-802-5876

テーマ:

芸術の過去と未来

講演時間:

特別講演: 発表50分 + 質疑10分
上記以外: 発表20分 + 質疑10分

趣旨:

2016年11月のCVIM・CGVI・DCC・SIG-Haptics 合同研究会では,『芸術の過去と未来』をテーマとして企画します.
九州はアジア大陸や西洋に近く,古来より異文化の交流の場として機能してきました.異文化との接触により新たな文化が生み出され,それらが東へと広がっていきました.日本における異文化交流の象徴とも言える九州で,今回は4 研究会合同での開催となります.九州の世界遺産としては,明治期の産業革命遺産が2015 年に登録されたことが記憶に新しいのではないかと思います.九州にはそのほかに,漢委奴国王印のように異文化交流を象徴する文化財や,屋久島のような自然遺産,他地域では見られないような装飾の施された古墳,世界遺産に登録申請をした宗像大社などもあります.九州以外の日本各地はもちろん,世界中に様々な時代の文化財が数多く存在しています.そのような文化財は人類の貴重な財産であり,歴史や文化を理解するのに欠かせない存在であり,また,新たな文化の発展にも寄与するものです.文化財を解析,保存,修復,継承,活用することは様々な価値を生み出す重要なことであり,多面的な研究が必要です.
一方,近年は多様なアートや芸術活動が活発化してきています.プロジェクションマッピングが流行し,そのようなアート作品を目にする機会が増えました.力触覚センサ,RGBDセンサ,ヘッドマウントディスプレイ,3D プリンタなどのデバイスも活用され,インタラクティブ性もあるような多様なメディアアートが生まれてきています.SF 映画でよく見かける空中に立体映像を投影するディスプレイのように,遥か未来のテクノロジーのように思われていたものも現実のものとなりました.コンテンツビジネスなどの議論が活発になる一方,CGM(Consumer Generated Media)のようにアマチュアによる文化活動も活発になっています.多種多様な芸術や文化が生み出されるこの時代背景を踏まえ,このようなテーマセッションを企画いたしました.
さらに本テーマに関わらず,一般セッションも設定しておりますので,奮ってご発表お願いします.なお,今回は数学とCG という異分野での交流・協働を目指したシンポジウムであるMEIS2016( http://mcg.imi.kyushu-u.ac.jp/meis2016/ )に続けて参加しやすい日程・会場としております.多岐に渡る分野の研究者が集う貴重な機会ですので,研究分野の枠を超えた活発な議論の場とするべく,ご投稿・ご参加をお待ちしています.
また,研究会での議論を活性化する試みとして,口頭発表に加えて,ポスター発表を実施しております.今般,これを更に活性化するために,口頭発表(一般セッション,テーマセッションでの口頭発表)を行い,かつ,ポスター形式での発表を行ったものを対象として,これらの研究発表の中から優秀と認められるものを選んで,対象分野における学術研究及び技術開発を推奨し,その発展を図ることを目的とする CVIM 研究会奨励賞を創設しました.各回の研究会において,原則,1 件を選定しますので,ポスター発表への積極的なお申込みをお待ちしております.

CGVI研究会テーマ担当委員:杉村昌彦(富士通研究所) ,古屋貴彦(山梨大学)
CVIMテーマ担当委員:宮崎大輔(広島市立大学),椋木雅之(宮崎大学)
DCC研究会テーマ担当委員:三上浩司(東京工科大学)
SIG-Hapticsテーマ担当委員:長谷川晶一(東京工業大学)

プログラム全体構成:

11月9日(水)
10:00 – 12:00 一般セッション1(会場A)
10:00 – 12:00 一般セッション2(会場B)
13:30 – 15:00 テーマセッション1
15:10 – 16:10 特別講演1
16:20 – 17:20 テーマセッション2
17:30 – 19:30 懇親会

11月10日(木)
09:30 – 11:00 テーマセッション3
11:10 – 12:10 特別講演2
13:40 – 15:10 一般セッション3(会場A)
13:40 – 15:10 一般セッション4(会場B)
15:10 – 16:10 ポスターセッション
16:10 – 16:15 奨励賞アナウンス

プログラム詳細:

■■ 11月9日(水) 一般セッション1(会場A) (10:00 – 12:00)

座長 玉木 徹(広島大学)

(1) 10:00 – 10:30
[CVIM] Mixed Feature for Face Detection in Thermal Image
馬 超, チュン ゴ タン, 内山 英昭, 長原 一, 島田 敬士, 谷口 倫一郎(九大)

(2) 10:30 – 11:00
[CVIM] 圧縮センシングに用いる行列についての研究
石川 翔大, 呉 海元(和歌山大)

(3) 11:00 – 11:30
[CVIM] 複素ケプストラム解析を用いた単一ブレカーネル推定の検討
嶋本 裕太, 呉 海元(和歌山大)

(4) 11:30 – 12:00
[CVIM] 光線収束性を用いた透明物体表面の五次元推定の高精度化
井手口 裕太, 浦西 友樹, 吉元 俊輔, 黒田 嘉宏, 大城 理(阪大)

■■ 11月9日(水) 一般セッション2(会場B) (10:00 – 12:00)

座長 水野 慎士(愛知工業大学)

(5) 10:00 – 10:30
[DCC] モーションセンサを用いた指文字学習支援アプリケーションに関する検討
永井 敦, 竹内 健人, 森本 正志(愛知工大)

(6) 10:30 – 11:00
[DCC] Breath Chair: 不特定な「誰か」との身体接触を想定した擬似的な呼吸運動の提示と恐怖・不安への影響
谷中 俊介, 小坂 崇之(神奈川工大)

(7) 11:00 – 11:30
[DCC] ヘッドトラッキング機能を用いたHMDメニュー画面操作に関する研究
西原 佳祐, 松河 剛司(愛知工大)

(8) 11:30 – 12:00
[DCC] Leap motionを使用した文字入力方法の提案
大西 未来, 渡辺 大地(東工大)

—— 昼食 ( 90分 ) ——

■■ 11月9日(水) テーマセッション1 (13:30 – 15:00)

座長 椋木 雅之(宮崎大学)

(9) 13:30 – 14:00
[CVIM] ローバ搭載型センサフュージョンシステムを用いた高精度,高密度な三次元再構成手法
石川 涼一, Roxas Menandro, 佐藤 啓宏, 大石 岳史(東大), 増田 健(産総研), 池内 克史(MSRA)

(10) 14:00 – 14:30
[CG] 顔画像からの照明条件の推定と照明ロボット制御への応用
岡田 修弥, 栗山 繁(豊橋技科大)

(11) 14:30 – 15:00
[CVIM] 人体の動きを表現した3次元立体作品製作手法
古川 亮, 中野 裕太, 向井 貴昭, 馬場 雅志, 宮崎 大輔, 日浦 慎作(広島市大)

—— 休憩 ( 10分 ) ——

■■ 11月9日(水) 特別講演1 (15:10 – 16:10)

座長 鶴野 玲治(九州大学)

(12) 15:10 – 16:10
[CG] 芸術という生物
藤木 淳(東京藝大)

—— 休憩 ( 10分 ) ——

■■ 11月9日(水) テーマセッション2 (16:20 – 17:20)

座長 川崎 洋(鹿児島大学)

(13) 16:20 – 16:50
[CVIM] メタメリズム生起のための光源色・物体色の同時最適化
宮崎 大輔, 中根 郁実, 古川 亮, 日浦 慎作(広島市大)

(14) 16:50 – 17:20
[CVIM] 動的照明による織物の異方性反射レンダリングに基づく薪能の再現
田中 士郎(立命館), 脇田 航(広島市大), 八村 広三郎, 田中 弘美(立命館)

■■ 11月9日(水) 懇親会 (17:30 – 19:30)

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■■ 11月10日(木) テーマセッション3 (09:30 – 11:00)

座長 満上 育久(大阪大学)

(15) 09:30 – 10:00
[CVIM] 等身大VR環境における大型文化財の鑑賞のための低コスト無限歩行システムの提案
山本 智之, 齊藤 充行, 小林 康秀, 脇田 航(広島市大)

(16) 10:00 – 10:30
[CVIM] 複数プロジェクタの同時投影により複数の任意形状に異なるパターンを表現するプロジェクションマッピング
蛭川 琢斗, Visentini-Scarzanella Marco, 川崎 洋(鹿児島大), 日浦 慎作, 古川 亮(広島市大)

(17) 10:30 – 11:00
[CVIM] プロジェクタ投影光の時間積分に基づく運動情報の映像化
坂上 文彦, 山口 哲矢, 佐藤 淳(名古屋工大)

—— 休憩 ( 10分 ) ——

■■ 11月10日(木) 特別講演2 (11:10 – 12:10)

座長 宮﨑 大輔(広島市立大学)

(18) 11:10 – 12:10
[CVIM] 文化財の非破壊分析−黒猫はどこへ消えた?−
下山 進(デンマテリアル株式会社)

—— 昼食 ( 90分 ) ——

■■ 11月10日(木) 一般セッション3(会場A) (13:40 – 15:10)

座長 古屋 貴彦(山梨大学)

(19) 13:40 – 14:10
[CVIM] 曲線(面)形状に着目したニホンオオカミの頭部形状の創成とその展示のための考察
板倉 七海, 酒匂 一世, 原田 利宣, 橋本 唯子(和歌山大)

(20) 14:10 – 14:40
[CVIM] 視力触覚および前庭感の伝送による移動体の高度没入型テレイグジスタンスシステムの提案
早川 達也, 吉村 大二郎, 斉藤 充行, 小林 康秀, 脇田 航(広島市大)

(21) 14:40 – 15:10
[CG] モーションキャプチャを用いたスポーツフォーム練習システムのための特徴量・可視化手法の検討
稲尾 拓海, 尾下 真樹(九工大), 向井 智彦(東海大), 栗山 繁(豊橋技科大)

■■ 11月10日(木) 一般セッション4(会場B) (13:40 – 15:10)

座長 三上 浩司(東京工科大学)

(22) 13:40 – 14:10
[DCC] お絵かきサウンド生成システム「らくがっきー」の改良
加藤 里美, 水野 慎士(愛知工大)

(23) 14:10 – 14:40
[DCC] 巻子本の高精細デジタル画像を高品質で鑑賞するための汎用的システムと効率よくコンテンツを作成する方法
北村 啓子(国文学研究資料館)

(24) 14:40 – 15:10
[CG] Enhancing Subspaces for Elastic Deformation with Collisions
Yu Duosheng, Kanai Takashi(The University of Tokyo)

■■ 11月10日(木) ポスターセッション (15:10 – 16:10)

■■ 11月10日(木) 奨励賞アナウンス (16:10 – 16:15)

 

担当委員 (お問い合わせ先):

杉村 昌彦(富士通研究所) suginy[at]jp.fujitsu.com
古屋 貴彦(山梨大学) takahikof[at]yamanashi.ac.jp

担当幹事:

豊浦 正広 (山梨大学) mtoyoura[at]yamanashi.ac.jp

費用(参加費):

登録会員でない方は学会所定の参加費が必要です。(※非会員の学生の方の参加費は1,000円です。)

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発表申込締切:

2016年9月14日(水) ※ 延長いたしました.

原稿締切:

2016年10月14日(金) 23:59まで ※締切厳守です.

申込方法:

以下から発表申し込みを行ってください。

CGVI : https://ipsj1.i-product.biz/ipsjsig/CG/
SIG-Haptics : 上記CGVI申し込みサイトから,連絡事項に「VR力触覚」と記載してお申し込みください.

*お申し込みの方は連絡事項に,以下を記載下さい.
・論文種別 (いずれか一つを残して下さい.)
「テーマ」(口頭発表+ポスター発表)
「テーマ」(口頭発表のみ)
「一般」(口頭発表+ポスター発表)
「一般」(口頭発表のみ)

CGVI申込・照会先:

杉村昌彦(富士通研究所) E-mail: suginy[at]jp.fujitsu.com
古屋貴彦(山梨大学) E-mail: takahikof[at]yamanashi.ac.jp

SIG-Haptics申込・照会先:

長谷川晶一(東京工業大学) E-mail: hase[at]pi.titech.ac.jp

原稿作成要領:

以下のページを御参照下さい.
http://www.ipsj.or.jp/kenkyukai/genko.html

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■ CVIMポスター発表とCVIM研究会奨励賞について

CVIM研究会では,2015年1月研究会より,新たな試みとして,ポスターセッションを設けております.

最近のMIRUなどでも,口頭発表に加えて,より議論を深める場としてのポスター発表(口頭発表と同じ内容で,参加者とより密な質疑・議論を頂きます)が定着していることから,今回の研究会でも,口頭発表を頂く皆様にも,ポスター発表を
頂く場を提供させて頂きたく思います.(ポスターセッションは二日目の最終に実施予定です.)

ポスターにつきましてはきれいに整ったものを作成して頂く必要はなく,議論のための資料と位置づけて頂ければ結構ですので,自由な形式で作成下さい.例えば,口頭発表のスライドを印刷したものでも結構です.

皆様からの多数のポスター発表によって,ポスターセッションがより一層盛り上がればと思いますので,是非とも,口頭発表 + ポスター発表の申込を御検討下さい.

更に,口頭発表を行い,かつ,ポスター形式での発表を行ったもの(但し,卒論セッションは除く)を対象として,これらの研究発表の中から優秀と認められるものを選んで,対象分野における学術研究及び技術開発を推奨し,その発展を図ることを目的とするCVIM研究会奨励賞を創設しました.各回の研究会において,原則,1件を選定しますので,ポスター発表への積極的なお申込みをお待ちしております.

第165回研究発表会